(2012. 8. 2掲載)
第44回国際化学オリンピックの代表生徒が表敬訪問 |
第44回国際化学オリンピックの代表生徒、メンターなど代表団が2日(木)、文部科学省、経済産業省を訪問、高井美穂文部科学副大臣、中根康浩経済産業大臣政務官にそれぞれ帰国報告を行った。
副島智大さん(立教池袋高等学校3年、金メダル、2年連続)は「前回の反省もあって、今回は化学が好きで実力も高い世界の高校生と化学の話で盛り上がるなど積極的に交流できたことは大きな成果であった。将来は触媒など化学研究の道に進みたい」と述べた。
実験試験満点で世界1位となった山角拓也さん(灘高等学校3年、金メダル)は「今回が初めての海外経験。学校での英語は役に立たなかったが、英語で化学、それぞれの国の文化、歴史について交流できたことは素晴らしい経験であった。金メダルをとれたのも好きなことをやらせてくれた親、トレーニングしていただいた先生方、現地に同行いただいたメンターの先生方のお陰で感謝している」
加藤雄大さん(筑波大学附属駒場高等学校3年、銀メダル)「あと一歩のところで金メダルを逃したのは正直言ってくやしい。野球部との両立で悩んだこともあったが、親や先生、友達など周囲の方々の支援で乗り越えてこられた。また世界の多くの国の高校生と交流できる機会を与えてくれた方々にも感謝したい」
澁谷亮太さん(大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎3年、銀メダル)「4人のなかで断トツ成績が悪く、落ち込んだ(笑い)。しかし気を取り直し、多くの国の高校生と化学、文化について意見交換できたことは大きな経験となった」と報告した。
これに対して、高井美穂文部科学副大臣からは「素晴らしい成績をあげられたこと、おめでとうございます。難問での好成績をあげられた日本代表は天才です。また世界の高校生と交流できたことは素晴らしい経験で、後進の若い人々にこの素晴らしさを伝えて欲しい。今後ともリーダーとして科学技術を盛り上げるよう一層頑張って下さい」。
中根康浩経済産業大臣政務官から「わが国の経済や産業にとって重要なキーワードはイノベーションとグローバル人材です。国際化学オリンピックでの活躍、世界の高校生との交流のお話を聞いて、皆さんはイノベーションを切り拓く人材、国際社会通用する人材です。世界をリードしていって欲しい」とそれぞれ激励の言葉を頂戴した。
高井文部科学副大臣から表彰状 | 左から 加藤雄大さん、副島智大さん、 高井文部科学副大臣 山角拓也さん、澁谷亮太さん | 副大臣から質問 |
中根経済産業大臣政務官と懇談 | 日本代表団との記念撮影 | メダルを披露 |
第44回国際化学オリンピック金メダルと銀メダル |
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