(2012. 11. 2 掲載)
化学技術基礎講座「高分子の構造物性相関解明のためのキャラクタリゼーション入門講座」開催 |
日本化学会の産学交流委員会主催の化学技術基礎講座「高分子の構造物性相関解明のためのキャラクタリゼーション入門講座−測定データを集めるだけ? データの解析と解釈ができますか?!−」(主査・田代幸二豊田工業大学教授)が11月2日(金)、東京都千代田区神田駿河台の化学会館で行われた。定員いっぱいの50名の参加者が熱心に聴講、インキュベーションタイムでも活発な質疑応答が行われた。
化学技術基礎講座は化学的知識を基礎から学びたいと考える技術系新入社員、人事異動や配置転換、新規事業の開始等によって、新たに当該技術の知識獲得を目指す中堅技術者および研究者、化学企業への就職を希望する化学系学生などを対象に開催されている。
高分子材料の物性を深く理解する場合、化学構造、分子量、分子立体構造、分子鎖集合状態など重要な構造情報を知り、解析することが不可欠。今回の高分子の構造物性相関解明のためのキャラクタリゼーション入門講座は高分子のキャラクタリゼーション実験における「装置原理、測定ノウハウ、データ解析およびデータ解釈法」を伝授するのが目的。
主査の田代教授が「高分子のキャラクタリゼーションとは」の講義からはじまり、中村洋京都大学准教授が「分子量分布・分子量分別」、朝倉哲郎東京農工大学教授が「構造と運動性」、佐々木園京都工芸繊維大学准教授が「結晶、非結晶、高次構造解析」、最後に田代教授から「高分子鎖の形態と原子間・分子間相互作用」について解説があった。
ランチミーティングや懇親会でも和やかに質疑応答、意見交換が行われた。
今年度の化学技術基礎講座は「高分子化学−高分子の基礎から応用・加工までー」、「電子部品・材料の物性―電子・光学材料開発に必須の応用物理基礎を化学者の立場で―」、「製品開発に必要な有機合成化学の基礎」を開催、今回で予定の講座をすべて終了した。来年度の講座・プログラムにご注目下さい。
★ご案内 | |
技術開発フォーラム「自己修復性材料開発の最前線」を11月16日(金)13:00-18:00に 化学会館で開催致します。 |
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